AI活用・業務自動化

見積書づくりをAIに任せた町工場の3ヶ月

取材・文:大塚 清貴(株式会社レイズ)
2026.7.8
夕方の工場事務所。図面と見積書が積まれた机

図面を読み込ませると、過去の見積書から条件の近い案件を探し、見積金額のたたき台を作る。そんな仕組みをClaude CodeとChatGPTだけで作った、岡山県の金属プレス加工会社・若葉精機株式会社(従業員22名)を3ヶ月間取材しました。

今回は「AIで時間が減った」という結果だけでなく、パソコン上で作ったフォルダ、入力したプロンプト、ファイルの権限設定、失敗した操作、バックアップから戻した手順まで記録しています。使ったツール名と月々の料金も、そのまま記載します。ITに詳しくない事務担当者が、実際にどの画面で何をしたのかが分かる形で紹介します。

若葉精機が使ったツールと月額費用
用途使ったもの費用
見積作業Claude Code(Anthropic)。チャットで指示すると、フォルダの中のファイルを読み書きできるAIツール。デスクトップ版を事務所のWindows機へ導入Claude Maxプラン
月100ドル(約1万5,000円)
プロンプト作成の相談ChatGPT(GPT-5.5)。ブラウザで使用ChatGPT Plus
月20ドル(約3,000円)
パソコン事務所の既存Windows機1台(買い替えなし)0円
合計月額約1万8,000円

導入前:見積は「社長が夜にやる仕事」だった

若葉精機で正式な見積書を作れるのは、若葉修一社長と工場長の2人だけでした。営業窓口に図面が届くと、材質、板厚、数量だけでなく、金型の有無、工程数、材料の歩留まり、外注加工、検査工数まで確認します。

月に届く見積依頼は約18件。単純なリピート品でも40分ほど、新規形状や金型製作を伴う案件では2時間以上かかります。日中は2人とも現場に出ているため、作業は午後6時以降か土曜日に回っていました。

問題は、作業時間より「返事が遅いこと」

見積依頼から回答までの平均は2.7日。特に取りこぼしていたのが、次のような依頼です。

「正式な見積は後でよいので、今日中に概算だけ欲しい」

返答が間に合わず、他社へ流れた可能性の高い案件が、確認できただけでも月に2〜3件ありました。

見積を作る時間がないというより、過去の似た案件を探し、当時なぜその価格にしたのかを思い出すところに時間がかかっていました。— 若葉 修一さん

最初に決めたこと:「元の見積フォルダにはClaude Codeを触らせない」

若葉精機が選んだのは、Anthropic社のClaude Codeです。チャット画面で日本語の指示を送ると、パソコンのフォルダの中のファイルを読み、比較し、新しいファイルを作ってくれます。デスクトップ版を事務所のWindows機へインストールしました。

ただし、導入初日に行ったのは、Claude Codeへの質問ではなく、パソコン上の作業場所を分けることでした。若葉精機の見積書は、社内サーバーの共有フォルダに保存されています。普段使っている原本フォルダへClaude Codeを直接つなぐと、名前の変更や上書きが起きたときに、通常業務まで止まる可能性があります。

そこで、Windowsのエクスプローラーを開き、共有フォルダの中に次の5つのフォルダを作りました。

エクスプローラーで作成したフォルダ構成
AI見積_作業用
├─ 00_原本バックアップ_20260405
├─ 01_AI参照用(読み取り専用)
├─ 02_新規案件(事務員が保存)
├─ 03_AI出力(AIが保存してよい)
└─ 99_除外(参考にしない案件)

原本フォルダはそのまま残し、過去2年分の見積書と図面を「00_原本バックアップ」にコピーしました。同じ内容を外付けSSDにも保存し、コピー後にファイル数と合計容量が一致していることを確認しました。

パソコン上で行ったバックアップ確認
  1. 元フォルダを右クリックし、「プロパティ」でファイル数と容量をメモする。
  2. バックアップ先へコピーした後、同じく「プロパティ」を開く。
  3. ファイル数と容量が一致していることを確認してから、AI用の整理作業を始める。

若葉精機では、元フォルダ327ファイル、バックアップ327ファイルであることを確認しました。

プロンプトは、一度で作れなかった

次に、Claude Codeへ渡す指示文(プロンプト)を作りました。最初から長いプロンプトを書いたわけではありません。プロンプト自体をAIに作らせるため、ブラウザでChatGPT(GPT-5.5)を開き、次の文章から始めています。

プロンプトを作るために、ChatGPT(GPT-5.5)へ入力した文章
金属プレス加工会社の見積補助をするAIを作りたいです。
私に必要なことを一度に全部聞かず、質問を1つずつしてください。
回答がそろったら、作業用AIに設定するプロンプトを作ってください。

GPT-5.5からは、「何を類似案件と判断するか」「AIに最終金額を決めさせるか」「出力形式は何か」「判断できない場合にどうするか」など、合計11個の質問が返ってきました。社長と工場長が回答し、約40分のチャットを経て、最初のプロンプトを作りました。

最初に作った作業用プロンプト(抜粋)
あなたは金属プレス加工会社の見積補助担当です。
新規案件の図面、材質、板厚、数量、納期を読み、
過去案件から類似するものを最大3件探してください。

出力する項目:
1. 類似案件IDと似ている理由
2. 材料費・加工費・金型費・外注費のたたき台
3. 過去案件と異なる条件
4. 人が確認すべき事項

禁止事項:
- 正式な見積金額を確定しない
- 根拠がない金額を補完しない
- 不明な項目は「要確認」と記載する

出来上がったプロンプトは、「CLAUDE.md」という名前のテキストファイルにして「AI見積_作業用」フォルダへ保存しました。Claude Codeには、作業フォルダにこの名前のファイルがあると、起動時に必ず読んで作業指示として使う仕組みがあります。修正するたびに「CLAUDE_第2版.md」のように控えを別名で残し、前の指示へ戻せるようにしました。

Claude Codeが見積フォルダを読めるようにした設定

重要だったのは、Claude Code用のWindowsユーザーに、どのフォルダを「読む」「書く」権限を与えるかです。次の手順で設定しました。

  1. Windowsで「AI見積」という専用ユーザーを作成する。
  2. 「01_AI参照用」のプロパティを開き、セキュリティ設定で「読み取り」と「フォルダーの内容の一覧表示」だけを許可する。
  3. 「03_AI出力」だけは、新しい下書きを保存できるよう「書き込み」を許可する。
  4. 原本フォルダと「00_原本バックアップ」には、そのユーザーからアクセスできないようにする。
  5. Claude Codeは、この専用ユーザーでログインした画面から「AI見積_作業用」フォルダを開いて起動する。
フォルダごとの権限(Claude Code用ユーザー)
フォルダClaude Codeの権限用途
原本フォルダアクセス不可通常業務で使う正式データ
00_原本バックアップアクセス不可復旧用。AIから隔離
01_AI参照用読み取りのみ過去案件の検索・比較
02_新規案件読み取りのみ今回見積する図面・条件
03_AI出力読み書き可AIの下書き保存先
ここでのポイント
Claude Codeに「ファイルを変更しないで」と文章で指示するだけではなく、Windows側の権限で変更できない状態にしました。プロンプトは間違えることがありますが、読み取り専用のフォルダは、AIが指示を誤解しても上書きできません。

実際に一度、ファイルを壊しかけた

この権限設定は、最初から完成していたわけではありません。導入1ヶ月目の2週目、過去の見積書をAIが読める形にそろえる整理作業(次の章で詳しく書きます)の途中で、事務担当者が手作業を減らそうと、Claude Codeへ次のように頼みました。

事務担当者がClaude Codeへ送った依頼
このフォルダのファイルを案件番号ごとにまとめ、
図面は「01_図面.pdf」、見積は「02_見積書.pdf」に名前を変更してください。

その時点では、Claude Codeに作業フォルダの「変更」権限まで与えていました。Claude Codeは17件のファイル名を変更し、うち4件を別の案件フォルダへ移動しました。さらに、同じ案件番号で改訂前と改訂後の見積が存在した2件では、古いファイルと新しいファイルを同じ名前にしようとしました。

操作履歴を見た事務担当者が途中で停止しましたが、どのファイルが最新かを画面上で判断できなくなったため、その日の整理作業を中断。「01_AI参照用」をいったん削除し、外付けSSDのバックアップから327ファイルを戻しました。復旧に約1時間40分かかりました。それまでに整理し終えていた分は、翌日からやり直しました。

失敗後に変えたこと

  • AI参照用フォルダを読み取り専用に変更した。
  • ファイル名変更は、Claude Codeが「変更候補一覧」をCSVで出し、人が確認してから実行する方式にした。
  • 改訂版は「02_見積書_v1.pdf」「02_見積書_v2.pdf」と末尾に番号を付け、上書きしない。
  • 毎週金曜日に、AI参照用フォルダを自動で別ドライブへコピーする設定を追加した。
AIが勝手にやった、というより、こちらが「変更してよい場所」を広く渡しすぎました。文章で注意するより、最初から触れない設定にした方が確実でした。— 若葉精機・事務担当者

1ヶ月目:138件を「AIが読める形」にそろえた

1ヶ月目の中心は、Claude Codeに見積を作らせることではなく、過去2年分の見積138件を、事務担当者がパソコン上で整理することでした。対象は、見積PDF、図面PDF、Excelの原価計算表、手書きメモのスキャンなど、合計327ファイルです。

作業1:案件ごとにフォルダを作り、ファイル名を統一する

案件番号を「W-2024-001」のように付け、1案件につき1フォルダを作成しました。中にあるファイル名も統一します。

1案件フォルダの中身
W-2024-001
├─ 01_図面.pdf
├─ 02_見積書.pdf
├─ 03_原価計算.xlsx
└─ 04_価格判断メモ.txt

CADの元データはClaude Codeが安定して読めなかったため、図面はすべてPDFへ書き出しました。紙しか残っていない図面は複合機でスキャンし、文字検索ができるようOCR処理を行いました。顧客名はそのまま使わず、「C014」「C027」のような顧客コードへ置き換えています。

2年分の見積書と図面をフォルダへ整理しているところ

作業2:Excelに「見積索引」を作る

次に、Excelで「見積索引.xlsx」を作りました。1行が1案件です。Claude CodeはPDFだけでも内容を読めますが、材質や数量がどこに書かれているかが案件ごとに違うため、比較に使う項目を一覧表にした方が結果が安定しました。

見積索引.xlsx の列構成
列名入力した内容入力例
案件ID図面・見積を結び付ける番号W-2024-001
材質/板厚材料の種類と厚さSPCC/1.6mm
数量見積数量3,000個
主工程抜き・曲げ・絞り等抜き+曲げ2工程
金型既存/新規/改造既存金型を改造
外注メッキ・塗装等三価クロメート
提示単価取引先へ出した単価184円/個
受注結果受注・失注・保留受注
価格判断メモその金額にした理由年間継続を前提に5%調整

作業3:「なぜこの価格か」を社長が一文で入力する

整理中、条件が似ているのに単価が大きく違う案件が何件も見つかりました。見積書だけを見ても理由は分かりません。社長が案件を開き、Excelの「価格判断メモ」欄へ一文ずつ入力しました。

実際に入力した価格判断メモ
  • 材料高騰期の見積。現在の材料単価へ置き換えること。
  • 年間1万個の継続発注を前提に、通常より利益率を5ポイント下げた。
  • 短納期対応。土曜日の設備稼働と検査担当者の出勤分を含む。
  • 別製品との共取りができたため、材料ロスが少ない特例案件。
  • 新規顧客の初回案件。金型費の一部を当社負担とした。

この作業には、社長の土曜日を3回、事務担当者の実作業を合計約18時間使いました。後から振り返ると、ツールの設定より、この一文メモが精度を最も大きく左右しています。

2ヶ月目:過去案件10件で「答え合わせ」をした

新しい取引先の見積へすぐ使うのではなく、すでに正式金額が決まっている過去案件10件をテスト用にしました。図面と条件だけを「02_新規案件」に入れ、Claude Codeには正解の見積書を見せず、どの過去案件を選び、どの程度の金額を出すかを確認しました。

最初の2週間は、形が似ているだけの案件を選んだ

初版のプロンプトでは「類似案件を探す」としか書いていなかったため、Claude Codeは外形の似ている製品を優先しました。しかし、完成形が似ていても、一方は抜き1工程、もう一方は絞りと曲げを含む4工程ということがあります。10件中6件で、工場長が「参考案件として不適切」と判断しました。

また、継続発注を前提に安く出した過去案件を通常価格の基準にし、低すぎる単価を出したケースもありました。そこで、Claude Codeへ「なぜ間違えたか」を質問し、回答をもとにCLAUDE.mdを修正しました。

第3版で追加した指示
類似案件は、次の順序で評価すること。
1. 加工工程と工程数
2. 材質と板厚
3. 金型の新規製作・改造・既存利用
4. 数量と納期
5. 製品形状

価格判断メモに「特価」「初回」「材料高騰」「共取り」とある案件は、
通常単価の基準としてそのまま使わず、例外条件として表示すること。

条件の近い案件が2件未満の場合は金額を出さず、
「参考データ不足。人が最初から積算」と表示すること。

回答の最後に、確信度を「高・中・低」で表示すること。

修正後、10件中8件で工場長が「たたき台として使える」と判断しました。残る2件は、過去に扱っていない材質と、深絞りを含む特殊形状でした。この2件は、Claude Codeが無理に金額を出さず「参考データ不足」と返すようになりました。

新しい見積依頼が来た日の、パソコン上の流れ

3ヶ月目には、事務担当者が次の手順で見積の下書きを作る運用になりました。普段使っているのは、エクスプローラー、Excel、Claude Codeの画面の3つだけです。

見積依頼が届いてから12分の流れ
経過担当者がパソコンで行うこと
0〜2分メール添付の図面を「02_新規案件/案件ID」へ保存。PDFでない場合はPDF化。
2〜4分Excelの入力シートへ、材質・板厚・数量・納期・外注の有無を入力。
4〜6分Claude Codeの画面で案件フォルダを指定し、「見積たたき台を作成」と送信。
6〜9分Claude Codeが出した類似案件3件、差異、要確認事項を工場長が確認。
9〜12分工場長が金額を修正し、事務担当者が既存の見積Excelへ転記してPDF化。
事務担当者がClaude Codeへ入力する文章
案件ID:N-2026-027
材質:SPCC
板厚:1.6mm
数量:初回3,000個、月産10,000個予定
希望納期:3週間
外注:三価クロメート
添付図面と過去案件を比較し、見積のたたき台を作成してください。
Claude Codeが返す内容(実際の表示形式)
【類似案件】
1. W-2025-044(確信度:高)
   材質・板厚、抜き+曲げ2工程、数量が近い。
   ただし過去案件はメッキなし。

2. W-2024-091(確信度:中)
   外注処理と数量が近い。形状は異なる。
   「年間継続を前提とした特価」のため単価を直接流用しない。

【たたき台】
材料費:要確認(最新材料単価の入力なし)
加工費:過去2件を基準に 68〜76円/個
外注費:32円/個(過去実績。現在価格を要確認)
金型改造費:120,000〜160,000円

【工場長が確認する項目】
- 材料の共取り可否
- 月産10,000個時の段取り回数
- メッキ業者の最新単価

Claude Codeの回答から見積書が自動で送信されることはありません。事務担当者が既存の見積書Excelへ転記し、工場長がチェック欄へ日付と名前を入れた後、PDFにして取引先へ送ります。

工場でノートパソコンの見積内容を確認する工場長

3ヶ月後の数字

見積1件の作成時間
40分〜2時間 →
平均12分
見積依頼への返答
平均2.7日 →
当日〜翌営業日
急ぎの概算からの受注
ほぼ0件 →
月3件
導入前 → 3ヶ月後(若葉精機)
導入前3ヶ月後
見積1件あたりの作成時間40分〜2時間平均12分前後(AI併用案件)
見積依頼への返答平均2.7日当日〜翌営業日
1ヶ月に対応できた見積件数約18件27件
急ぎの概算見積原則断っていた月6件前後に対応
急ぎの概算から受注した件数ほぼ0件月3件
AI利用料なし月額約1万8,000円(Claude Max+ChatGPT Plus)
初月の準備作業なし社長の土曜日3回+事務約18時間

見積件数が18件から27件へ増えた状態でも、見積関連の作業時間は月に約20時間減りました。若葉社長は、その時間を現場の多能工化に充てています。特定の担当者しか操作できなかった設備について、手順書を作り、若手社員が段取りから検査まで担当できるようにする取り組みです。

見積が20時間減ったから20時間休めた、という話ではありません。ただ、ずっと後回しだった仕事を、営業時間内に進められるようになりました。— 若葉 修一さん

うまくいかなかったこと、今も人がやっていること

Claude Codeにすべてを任せられたわけではありません。現在も全体の約2割は、社長か工場長が最初から見積を作っています。

  • 過去に扱ったことのない材質
  • 深絞りなど加工難度の高い形状
  • 新しい設備や工法を使う案件
  • 数量が極端に多い、または少ない案件
  • 品質保証や検査条件が特殊な案件
  • 金型業者への確認が必要な案件

赤字見積を出しかけたケース

導入初期には、Claude Codeが出した材料費をほぼそのまま採用し、送信しかけたことが1度ありました。参照した過去案件は、別製品と材料を共取りできたため、材料ロスが少ない案件でした。新しい案件は単独手配が必要で、実際の材料費はAIの計算より約14万円高くなりました。

送信前に工場長が気づき、見積書を修正しました。それ以来、金額の大小にかかわらず、次の8項目を工場長が確認するチェックシートを使っています。

  • 材料の歩留まり
  • 工程数
  • 段取り時間
  • 金型費
  • 外注費
  • 検査工数
  • 納期
  • 利益率

AIの精度が上がっても、「AIはたたき台まで。正式金額は人が決める」というルールは変えない方針です。

AIが見積を書く、というより「過去の判断を検索できるようにした」

今回の取り組みで、最も時間を使ったのはClaude Codeの操作ではありませんでした。ファイルを案件ごとにそろえ、なぜその価格にしたのかを一文で残し、AIが変更できる場所とできない場所を分ける作業です。

見積書には金額が残ります。しかし、材料価格、設備の空き状況、取引先との関係、継続発注の見込み、検査の難しさといった判断理由は、社長や工場長の頭の中にしかありません。短いメモでも記録すれば、次の見積で再利用できる会社のデータになります。

AIが見積を書いてくれるというより、2年分の紙とファイルが、初めて仕事をするようになった感じです。前は探すだけで終わっていましたが、今は「この案件は特価だったから注意」と教えてくれます。— 若葉 修一さん(若葉精機株式会社 代表取締役)

学びのポイント

  1. 元データとAIの作業場所を、最初に分ける
    原本、バックアップ、AI参照用、AI出力用を別フォルダにします。「変更しないで」と指示するだけでなく、読み取り専用の権限を設定します。
  2. 見積書だけでなく、「なぜその金額か」を一文で残す
    特価、短納期、材料高騰、継続発注、共取りなど、例外となる理由を記録します。AIの精度を左右したのは、金額の量より判断理由の有無でした。
  3. いきなり新規案件で使わず、過去案件で答え合わせする
    正式金額が分かっている案件を使い、AIが何を類似案件として選ぶかを確認します。間違えた理由をAIに説明させ、プロンプトの優先順位と禁止事項を修正します。
  4. AIが答えない条件を決める
    似た案件がないときに、もっともらしい数字を出させないことが重要です。「参考案件が2件未満なら金額を出さない」など、停止条件を明記します。
  5. 正式な見積の最終確認は、人の仕事として固定する
    現在の材料価格、工場の稼働、顧客との関係など、過去データだけでは決められない要素があります。チェック項目と確認者を決め、AIから取引先へ直接送らない運用にします。

この記事はデモ用のサンプルです。登場する企業、人物、取り組み、使用環境、数値はすべて架空のものです。

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